
仮想通貨ビットコイン投資法のひとつに、アービトラージ(裁定取引)という取引所間の価格差を狙っていくサヤ取り方法があります。
仮想通貨は取引所間での売買価格差が大きいので、アービトラージで1回1%以上のサヤ取り利益を出せることも多く、非常におすすめの投資法となっています。
「買う→送る→売る」という一手間は必要ですが、その分、利益を出せる確実性も高めなのでぜひ一度お試しになってみてください。
目次
仮想通貨ビットコインでアービトラージ
仮想通貨の売買は、それぞれの取引所ごとのユーザーで取引をする形式なので、同じビットコインでも価格差が発生します。
1%程度の価格差もザラに発生しますし、0.5%程度なら常に発生していると言ってもいいほどでしょう。
これはたまたま目に付いた時の5取引所の価格一覧ですが、2%以上のビットコイン価格差がありました。
この場合だと、コインチェックで345500円で買って、bitbankに送り、353316円で売れば7816円の利益が出ます。シンプルですね。
ビットコイン送付に0.001BTCほど(数十円~数百円)の送金手数料は掛かりますが、売買手数料は基本無料ですし7000円ほどの利益は出せるはずです。
ネックはビットコイン送金時間で、あまりに時間がかかる場合は価格差が縮まってしまうことがあります。
送金手数料を少し上乗せすると送金速度が速くなる(ビットコインの仕組みです)ので、数百円は惜しまないのもおすすめです。
「安いところで買って高いところで売る」という転売のようなイメージですが、これは利益を出す手法の基本でもあると言えます。
価格差を見つけることと、送金をするという一手間があるんですけどね。
この一手間に数千円の利益が見合うかどうかはそれぞれの価値観ですが、個人的には非常にリターンが大きいと感じます。
アービトラージ応用で送金タイムラグを無くす
アービトラージ応用編となりますが、ネックのひとつである送金タイムラグを無くす方法もあります。
まずはわかりやすく、AとBの取引所に1ビットコインを買っておいてそれぞれ置いておきます(それぞれに買い付けできる残高も入れておきましょう)。
Aで50万円、Bで51万円というビットコイン価格になったとします。
ここで、Aで50万円で1ビットコイン買い、Bで1ビットコインを売ります。
すると、Aには2ビットコイン、Bには0ビットコインとなり、Bで売った1ビットコイン分の51万円が残ります。
Aの1ビットコインをBに送れば、それぞれ1ビットコインずつ保有の元通りの状態となり、購入に使った50万円は51万円となって残って1万円の利益が出ていますね。
これはあらかじめ取引所に、売る仮想通貨と買う残高を入れておかなければならないので、余力に合わせて取引と保有数量を増減させてもいいでしょう。
アービトラージは、ビットコインだけではなく、複数の取引所での取り扱いがあるアルトコインでも応用できますので投資選択肢のひとつとしてみてください。
アービトラージをするには複数の取引所への口座開設
仮想通貨でアービトラージ(裁定取引)をするには、複数の取引所への口座開設が必須となります。
そして、出来高の多い取引所でなければスプレッド(売りと買いの注文差)も大きく、なかなか希望価格での約定(取引成立)もできません。
できるだけユーザー数と出来高が多く、安定的な取引ができる取引所を選ぶというのも重要です。
ユーザー数と出来高としては、コインチェックとbitFlyerが最大級、ZaifとQUOINEXがそこに続く感じとなっているので、アービトラージの取引所候補はこの4取引所をおすすめしたいところです。
手数料もほぼ無料ですし、この4取引所の価格差を見ていけば、安定的にサヤ取り利益を出しやすいでしょう。
海外取引所とのアービトラージもおすすめ
国内の取引所だけだとなかなか価格差が見込めないこともありますが、海外取引所と組み合わせると非常に価格差を見つけやすくなります。
しかもかなり大きい価格差が発生することもあるので、大きな利益を見込めるケースも多々です。
ただ、言葉の壁があるのも現実で、英語が標準的に使えるほど有利になる状況でもあるんですね。
そこでおすすめなのが、日本語対応の海外取引所BINANCE(バイナンス)です。
BINANCE(バイナンス)は、手数料の安さと取扱い通貨数が世界トップクラスで、取引高も世界一となったほどの人気と安心感があり、非常におすすめの海外取引所です。
日本人が使うには最も適した海外取引所と言っても過言ではなく、アービトラージはもちろん、多数のアルトコイン投資を選択できる魅力も大きいので、ぜひ国内取引所と併用してみてください。
仮想通貨取引所のビットコイン手数料比較
仮想通貨取引所それぞれの手数料も重要ですよね。
国内の主要取引所を一覧としておくのでご参考ください。
取引所 | ビットコイン 取引手数料 | アルトコイン 取引手数料 | 信用・FX 手数料 | 日本円 出金手数料 |
---|---|---|---|---|
コインチェック | 0% | 0% | 0.04%/日 | 400円 |
bitFlyer | 0.01%~0.15% (販売所は0%) | 0.2% (販売所は0%) | 0.04%/日 | 756円 |
Zaif | 0% | 0%~0.3% | 0.039%/日 | 756円 |
QUOINEX | 0% | 0.25% | 0.05%/日 | 500円 |
GMOコイン | 0% | 0% | 0.05%/日 | 0 |
みんなのビットコイン | 0% | 0.25% | - | 500円 |
bitbank | -0.02%~0.12% | -0.02%~0.12% | - | 550円/770円 |
BITPoint | 0% | - | 0.035%/日 | 0 |
BTCBOX | 0.2% | - | 変動/日 | 0.5% |
BitTrade | 0.2% | 0.2~0.7% | - | 648円 |
DMM Bitcoin | 0% | 0% | 0.04%/日 | 0 |
(手数料は変更となっている場合もあるので、各公式サイトをご参考ください。)
ビットコイン手数料的には、マイナス還元のあるZaifがおすすめの数字です。
出来高は見えてきにくい部分もありますが、コインチェック、bitFlyer、Zaif、QUOINEXという並びの傾向で、それ以外の取引所はガクンと落ちるので現状はそこまでおすすめできません。
とりあえずは、この4取引所を抑えておけばアービトラージには問題ないでしょう。
アービトラージ(裁定取引)と転売は似ている
取引所間でビットコインを移すだけで利益が取れると、怪しいと感じてしまうかもしれませんが、アービトラージ(裁定取引)は株式市場などでも確立されている投資法のひとつです。
同一商品の価格差の剥離から利ザヤを取って行くという投資法で、少し転売的なイメージにも似ているかもしれません。
株式での具体的アービトラージは、株価指数の現物価格と先物価格は連動する傾向なので、その剥離が大きくなった時に、元に戻ることを見越して売買しておくという手法です。
剥離した分、元に戻った分だけ利益が出るということですね。
転売に例えると、アマゾンで1500円で売っている商品が、ヤフオクで1000円で売っていれば、ヤフオクで買ってアマゾンで販売するだけで500円の利益が出ます。
価値は同じなのに、価格が剥離していたところを見つられれば、簡単に利益を出すということができるというわけですね。
そして、これは仮想通貨ビットコイン投資にもそのまま応用できる手法で、市場価格の剥離はどの分野でも利益を出す基本でもあります。
まとめとおまけ
仮想通貨ビットコインのアービトラージ(裁定取引)でのサヤ取り投資法でした。
アービトラージは確実性が高めの投資法で、アービトラージ専門で稼いでいる方もいるぐらい確立された手法でもあります。
仮想通貨投資は様々な手法があるのも魅力で、腰を据えた長期投資でリターンを得るもよし、短期投資やアービトラージで利益を積み重ねるもよしでしょう。
アービトラージでの取引所を選ぶコツは、手数料の安さはもちろん、取引の成立しやすい出来高面も考えていくのがおすすめです。
手数料や取り扱いサービスなど各項目を比較できますので、仮想通貨取引所おすすめランキングもぜひご参考ください。