
ビットコインのブロック高 494,784、11/15ごろに起こるとされていたビットコインSegwit2xのハードフォークが中止(延期)となりました。
各取引所では、今回のSegwit2xハードフォークに対しての対応も発表していたところだっただけに、徒労と肩透かしとなってしまったかもしれませんね。
ビットコイン投資家としては、混乱が起きない一安心と、相場の混乱から起こるボラリティによる投資チャンスが無くなり、少し残念な面もあるかもしれません。
この中止を受けて、アルトコイン相場全体も急上昇しましたし、ハードフォークに向けて待機していた資金も動き始めたといったところでしょうか。
ビットコインSegwit2xハードフォークが中止
SegWit2xプロジェクトの開発者を含む6名によるSegWit2x延期声明が発表されました。
残念ながら、今回は十分な同意が得られていないという状況での延期ですが、ブロックサイズを2MBに拡大したいという計画自体は頓挫していないので、将来的にはどこかでまたハードフォークが起こる可能性も念頭に置いておくべきでしょう。
あくまでもSegwit2xは、ビットコインを成長させるための計画で、合意を取りつつうまく進めていくという姿勢は安心感もありますね。
おそらくですが、この中止の背景にはビットコインキャッシュの存在もあるんですよね。
8月のビットコインハードフォークにより生まれたビットコインキャッシュが、8MB(ビットコインは1MB)のブロックサイズがあることにより、今回のSegWit2xを強引にでも実行する必要性は薄くなったのでしょう。
この意味合いから、今後ビットコインキャッシュの価値は高まっていくのかもしれません。
ビットコインハードフォーク中止で相場は上昇?
11/8に出されたSegWit2x延期声明を受けて、安心感からビットコイン相場は上昇するかと思いきやの低迷中です。
一時的には87万円まで伸びたんですけどね。どちらかというと失望の方が大きかったという感じでしょうか。
ビットコイン価格は、リバウンドをしながらも緩やかに下落していますから、ハードフォーク期待による買いの方が優勢だったということかもしれません。
これは、ビットコインキャッシュのハードフォーク時には、バイ&ホールドが勝ち組だったということも影響しているのでしょう。
ハードフォーク=プラス材料という印象も付いたのかなと思います。
もちろん、ハードフォークの仕様もそれぞれなので、リスクも時々によって全く違うことを考慮しなければならないのですが。
安心して投資できる環境にもなったけど、一大イベントが無くなったので盛り上がりには欠けてしまったという面も大きいのでしょう。
これからは、ビットコイン本来の魅力が問われていくのかもしれませんね。
アルトコインが上昇
ビットコインに対して上昇し始めたのがアルトコインで、特にビットコインキャッシュは堅調です。
ビットコインハードフォークに向いていた資金がアルトコインに流れている傾向ですが、特にビットコインキャッシュが見直されているということなのでしょう。
ビットコインのハードフォークが行われないということは、ビットコインより性能のいいビットコインキャッシュに焦点が集まるのも当然かもしれませんね。
ビットコインキャッシュは後発という以外は、基本的にビットコインよりも魅力的な面があるので、今後は値を伸ばしていく可能性も高いようにも思います。
性能=需要増とは単純にいかないのが仮想通貨の面白い点(面白くない点)でもありますが、長期的に見るとそれは徐々に評価されていく面もあるので、ビットコインキャッシュはアルトコインの中でも今後注目になっていきそうです。
アルトコインとビットコインの資金循環も意識しつつ、仮想通貨投資とリターンを楽しんでしていきましょう。