
ビットコインのハードフォークに関連しては、ビットコインキャッシュやSegwitを外すことはできません。
ただ、Segwit、Segwit2x、ハードフォーク、ビットコインコア、ビットコインキャッシュ等々と初心者さんにとってややこしい面ばかりですし、専門用語に抵抗感がある方もいらっしゃるでしょう。
ただ、これらを知っておくと相場の動きに着いていきやすくなるのも事実です。
今回は、ビットコインキャッシュとSegwitについて、初心者向けにわかりやすく説明していきたいと思います。
ビットコインのデータ量と処理速度に問題
まず、ビットコインのブロックチェーンのデータ量が増えることにより、処理速度の低下が問題となっていました。(おそらくビットコインが普及するほどに問題は続くはずです)
これを解決するためには、データの軽量化かブロックの拡大という性能アップが必要だったわけなんですね。
これを解決するためのソフトがSegwitで、その合意案がSegwit2xです。
そして、ハードフォークによって生まれたのがビットコインキャッシュというわけです。
順々に見ていきましょう。
Segwitとは
Segwitとは、ビットコインの処理速度を解決するために導入されたソフトで、ブロックチェーンの中の「署名」をブロックの外に出して、ブロック内のデータを軽量化させます。
さらにブロックの大きさ制限も緩和されます。
シンプルにブロックチェーンの性能が向上するというイメージですね。
しかし、Segwitはビットコインを有利にマイニングするための「ASICBoost」に対応していないという点が、「ASICBoost」を使用している中国のマイニングプールの反対を招きました。
そして、この折り合いの中で生まれた合意案がSegwit2xです。
Segwit2x
Segwit2xは、segwitに賛成するBitcoin COREと、反対するBitcoin Unlimitedの合意案です。
Segwitを導入してデータを小さくする段階と、ブロックサイズを1MBから2MBへと拡大するという内容が取り決められました。
これによって、UAHF(ユーザーによるハードフォーク)が避けられるはずでしたが、Bitcoin Unlimitedとは別のユーザーによって、ビットコインのハードフォークが起こってしまいました。
ハードフォークによってビットコインキャッシュ誕生
ビットコインのハードフォークによってブロックチェーンが分岐し、誕生したのがビットコインキャッシュです。
ビットコインキャッシュにSegwitは適用されていないために、中国マイナーが「ASICBoost」でのマイニングが可能というわけですね。
このことから、本当のビットコインはビットコインキャッシュだとする意見もありますが、そこは需要や相場価格が答えを示していくのかもしれません。
相場への影響は?
ハードフォーク時にビットコインを持っていれば、基本的にビットコインキャッシュが付与されました(取引所ごとの対応にもよります)。
ビットコインの価格は、元のビットコインコイン価格からビットコインキャッシュを差し引かれたものとなりましたが、それでも高値を更新し続けるビットコインの強さは分裂騒動なんのそのという勢いは継続していますね。
そして、ビットコインのおまけで派生したビットコインキャッシュは、すぐに売り払われてしまって価値はゼロになるという意見も誕生時には多かったように思います。
しかし、ビットコインキャッシュは一時的な下げもありましたが、比較的堅調な相場を形成しているようにも見え、むしろこれからはどんどんと値を伸ばしていくのかもしれません。
Segwit2が実行された時は、ビットコインがビットコインではなくなり、ビットコインキャッシュがビットコインに取って代わるという意見もありますし、ここの正解は非常に難しいところで、正解は誰にもわからないと言ってもいいのではないでしょうか。
ただ、ハードフォーク前後は価格が乱高下する傾向もあるので、リスクも考慮しての投資が非常に大切です。
まとめとおまけ
Segwitはビットコインのブロックチェーン性能を上げるためのソフトです。
Segwit導入には合意が必要で、それぞれのマイニング事情からの合意案がSegwit2xです。
そして、Segwit2xとは別のハードフォークによって、ビットコインから分裂したのがビットコインキャッシュです。
2017年11月のSegwit2xは中止(延期)となりましたが、これは合意が十分に得られなかったことと、既にビットコインキャッシュが受け皿になっている部分もあるのでしょう。
多少強引にでも、ハードフォークすれば形になってしまうという例にはなってほしくはないですが、ここには覇権争いやパワーバランスなども関係してくるので、非常に難しいところでもあります。
また、ハードフォーク時の仮想通貨取引所の対応はそれぞれ(付与のあるなし、売買の可不可)なので、複数の取引所に口座を開いてリスクを最小限にするのがおすすめです。
時々の情報に合わせて、リスクを低めながらリターンを狙っていきましょう。
取引所選びの際には、手数料や取り扱いサービスなど各項目を比較できますので、仮想通貨取引所おすすめランキングもぜひご参考ください。