
仮想通貨ビットコイン投資は現物だけではなく、差金決済でのレバレッジを掛けられるFXでも大きく利益を取ることができます。
買いだけではなく、売りから入ることのできる(ショートポジション)で値下がり局面も利益を取れるのもFXの魅力ですね。
ただ、ビットコインFXは値動きが激しい面もあり、現物取引以上にチャートを分析していかなければなりません。
テクニカル分析の基本を押さえて応用しつつ、ビットコインFXとその大きなリターンを楽しんでいきましょう。
目次
ビットコインFXチャートのテクニカル分析
チャートのテクニカル分析の基本はローソク足で、そこに移動平均線や支持線などの各指標で値動きを判断していくことになります。
これは仮想通貨投資やビットコインFXだけではありませんが、人間心理が現れる相場チャートに共通するものです。
代表的なところでは、
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- 一目均衡表
- MACD
- RSI
といったところでしょうか。(各テクニカル分析については後述します)
まだまだたくさんの指標やテクニカル分析がありますが、初心者さんはあれやこれやと詰め込むと混乱してしまう面もありますし、絶対的に正しい指標はありません。まずはチャートをシンプルに考えてみましょう。
シンプルに考えたうえで応用していくことで、徐々にテクニカル分析の幅が増えていくはずです。
それではここからは、bitFlyerのLightningFXを基準として解説していきます。
ローソク足
まずはチャート分析の基本中の基本のローソク足で、ローソク足は陽線と陰線に分かれます。
(bitFlyerのLightningFXでは陽線は緑、陰線は赤となっています)
始まった値より高くなって終われば陽線、始まった値より低ければ陰線と覚えておきましょう。
四角い部分が実体で、上下に出ている線はヒゲと呼ばれます。
実体部分が小さいと十字線と呼ばれ、トレンドの転換とも言われますが、ローソク足だけでトレンドを判断するのは難しいのも現実です。
ローソク足だけで判断するのは危険なので、なんとなくの雰囲気を掴んだり傾向を見るための参考として使用していきましょう。
上値抵抗線と下値支持線を引いてみる
チャートを見るうえで重要なのは上値と下値を見極めることで、上値と下値が見えていればそれだけで相場で勝てるといっても過言ではないでしょう。
その基準として、上値抵抗線(レジスタンスライン)と下値支持線(サポートライン)を引いてみるのがおすすめです。
上値抵抗線はチャートの高値を結び、下値支持線は安値を結んで引いてみてください。
このチャートの場合は、斜めと一直線で上下に2本ずつの抵抗線と支持線が引けました。
これでレンジ内の割高ゾーンと割安ゾーン、抵抗線と支持線を越えるブレイク(上抜けと下抜け)ゾーンに分けられます。
なんとなくですが、値動きパターンが見えてきたのではないでしょうか。
このレンジで動いている間は、下で買って上で売るだけで利益を出せることは明白ですね。
怖いのは、下で買ったのに下抜けをすることで、ブレイクでトレンド転換となるので損切りをして売買を逆転させましょう(ドテン買い、ドテン売りと言います)。
騙しブレイクに気を付ける
チャートにはいろいろなパターンがあり、ブレイクしたとしてもまたレンジに戻ってくるような騙しパターンもあります。
上値抵抗線を抜けてブレイクかと思いきや、買いが弱く、再度レンジに戻ってきてしまっています。
この場合は、上値ブレイクで入ったロング(買い)ポジションをすぐに利確しなければ、損切りをすることになってしまいますね。
複数のチャートシグナルパターン
ブレイクや割安ゾーンでの買いなどは基本ですが、シグナルが複数あるパターンは少し忙しい動きになります。
下値ブレイクとサポートラインをタッチしたパターンを見てみましょう。
上値と下値が縮まっていき下値をブレイク、もうひとつのサポートライン(下値支持線)に到達し、サポートラインタッチで急騰です。
この場合は、下値をブレイクしたところでショート(売り)ポジションで入ります。
そして、次のサポートラインで下に抜けずに反発の動きを見せたので、買いを入れて利益確定をし、さらにロングポジションを取ると急騰の利益も取ることができますね。
テクニカル分析指標
トレンドラインを自分で引いてみることは大切ですが、bitFlyerでは各種指標もデフォルトで用意されています。
右上のメニューをクリックすると各テクニカル指標が開くので、使いたい指標欄にチェックを入れてください。
どれが正しいか使えるかはそれぞれの見方になってきますし、それぞれを複合的に組み合わせて判断材料とすることもできます。どういった指標かを覚えて色々と試してみるといいでしょう。
移動平均線
移動平均線は、テクニカル分析の中でも最も有名かもしれませんね。
設定した日数の平均価格を割り出してチャートにラインを引いたものです。
移動平均線の主な使い方は、乖離とタッチとクロスです。
現在の価格が平均線と乖離しすぎているなら、もっと近付いてもいいという判断ができます。
価格と平均線がタッチすれば、そこを反発ポイントと考えるのもいいでしょう。
短期平均線と長期平均線がクロスすれば、そこがトレンド転換ポイントとも考えられ、ゴールデンクロスやデッドクロスとも呼ばれます。
ローソク足が移動平均線の上にあれば上昇トレンド、下にあれば下降トレンドとも考えられています。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは、統計学によるテクニカル指標で、値動きのバラつきを標準偏差で算出し、値動きの収まりやすいレンジが表示されています。
ローソク足の上下にあるラインが「σ(シグマ)」と呼ばれるラインで、移動平均線と標準偏差から算出された値です。
このσラインからはみ出る確率は低いとされているので、買われすぎ、売られすぎの判断材料となり、リバウンドを期待することができます。
一目均衡表
一目均衡表は5つの線を使った上級者向けのテクニカル指標で少し複雑です。初心者さんが使いこなすのは難しいかもしれません。
5つの線は、基準線、転換線、先行スパン1、先行スパン2、遅行スパンで構成されています。
- 基準線:過去26本分のローソク足の高値と安値の中間値(中期線)
- 転換線:過去9本分のローソク足の高値と安値の中間値(短期線)
- 先行スパン1:転換線と基準線の中間値を26本未来にずらした線
- 先行スパン2:過去52本分の高値と安値の平均値を26日未来にずらした線
- 遅行スパン:終値を26本過去にずらした線
上記の数字はLightningFXのデフォルト値で、変更することも可能です。
線がごちゃごちゃしてよくわからないかと思いますが、特徴的なのは先行スパン1と先行スパン2の間の雲と呼ばれる色が変わっているゾーンです。
ローソク足が雲の下にある時は弱気相場、雲の上にあるときは強気相場と考えてください。雲の厚さは抵抗の強さも表しています。
基準線と転換線は移動平均線としても使うことができるので、前述の乖離やタッチを意識していきましょう。
ローソク足が基準線と転換線の上にあれば上昇トレンド、下にあれば下降トレンドということも材料にできますし、クロスすることによるゴールデンクロスやデッドクロスの参考としても使えます。
一目均衡表の三点好転と三転逆転
一目均衡表は複雑なので数々のシグナルが現れますが、シグナルが三つ揃うと、三点好転と三転逆転という非常に強いシグナルとして期待できます。
三役好転 | 買いシグナル | 転換線が基準線を下から上に抜ける(ゴールデンクロス)
遅行線がローソク足の上 ローソク足が雲を上に抜けてブレイク |
---|---|---|
三役逆転 | 売りシグナル | 転換線が基準線を上から下に抜ける(デッドクロス) 遅行線がローソク足の下 ローソク足が雲を下に抜けてブレイク |
名称は三点ですが、シグナルは二点でも期待ができるのでそれぞれを参考として複合的に判断していきましょう。
また、一目均衡表を上値抵抗線や下値支持線と併用するのもおすすめです。
例えば、雲を抜けてブレイクしても、抵抗線や支持線がすぐ近くにあるならダマしのブレイクの可能性が高いなどの判断もできます。
パラボリックSAR
パラボリックは、トレンドの転換点を見る指標として使って行きます。
ローソク足チャートの上下に点線があり、これを「SAR」(ストップ&リバース)と言います。
トレンドの転換点でSARがローソク足の上下に転換しています。
ローソク足がSARの上にあれば上昇トレンド、ローソク足がSAR下にあれば下降トレンドという材料になります。
MACDとRSI
MACDとRSIも見てみましょう。
MACDとRSIはチャートの下部に表示されます。
MACD(移動平均収束拡散法)は、2本の移動平均線で相場の周期とタイミングを捉えていきます。
ヒストグラム(棒グラフ部分)は2本の移動平均線の差で、2本の移動平均線が乖離するほどのヒストグラムの積み上がりも大きくなり、トレンドの勢いが強いと判断できます。
移動平均線がクロスするとトレンド転換点と捉えるのが一般的です。
RSI(相対力指数)は、買われ過ぎや売られ過ぎを数値で表したもので、数字が低いと売られすぎ、高いと買われ過ぎと判断できます。
数字が高いと売りシグナル、低いと買いシグナルで、50%を中心として±20%ぐらいから意識してみるといいでしょう。
仮想通貨ビットコインFXにテクニカル分析は使える?
チャートのテクニカル分析はこれまで株式やFXなどで一般的でしたが、仮想通貨ビットコインFXに通用するかどうかという疑問も出てくるかもしれませんね。
しかし、これは意外に素直に使えるのかなと感じます。
むしろ、株式やFXや他の金融商品はテクニカル分析を前提とした裏の取り合いの面もあり、様々な思惑で複雑なチャートとなりがちです。
その点、仮想通貨ビットコインFXはまだまだ機関投資家が少なく、トレンドラインやシグナルに素直に動く印象です。
ただ、テクニカル指標がどうなっていれば上がる下がるという単純なものではありません。
もしテクニカル分析を使って「こういう時はこうする」という確かなものがあれば誰でも勝ててしまいますからね。
状況次第で使い方や判断基準を変えて判断材料としていきましょう。
何分足を見るかはデイトレとスキャルピングで変わる
チャートは、ローソク足を何分足で見るかでガラリと違ってきます。
1分足で出ているシグナルは5分足で出ていないことも多いですし、15分足だとなおさらですね。
1分足は動きが早いためにシグナルも出やすいですが騙しも多いと考え、15分足だとなかなかシグナルが出ない傾向で、バランスがいいのが5分足といった傾向です。
ただこの辺りの適正は、デイトレやスキャルピングによるトレード幅の時間軸によっても変わり、1日~数時間単位でポジションを持つデイトレなら15分足、秒~分単位でトレードを終わらせるスキャルピングなら1分足がいいでしょう。
また、エントリー時と決済時は複数の時間足を見るのがおすすめです。
ビットコインFXはロング(買い)有利
ビットコインFXは基本的にビットコイン相場とリンクしているので、ビットコイン価格が右肩上がりの状況ではロング(買い)ポジションが基本的に有利となっています。
ショート(売り)ポジションは暴落時に決まると大きいのですが、長期的に見ると不利な状況ですし、青天井状態のビットコインだとどこまでもマイナスに連れていかれる恐怖感があるんですね。
基本的にはロングポジションのスタンスで、ショートポジションは限定的なチャンスで使用というのがいいでしょう。
レバレッジの掛け方も、ショートポジションの場合は軽めにしておくことをおすすめしたいところです。
勝つコツはわかることに特化する
仮想通貨ビットコインFXだけではありませんが、相場で勝つコツはわかることに特化することです。
わかることを磨き上げて、徐々に応用していきましょう。
すると色々なことが見えてきて、テクニカル分析の幅も広がっていきます。
あれやこれやと導入すると、何が良くて何が悪いのかも見えてこないので、まずは自分の好みのテクニカル分析を徹底的に極めて調整していくというのが上達のコツでもあります。
利益確定スタイルと機械的な損切りが重要
トレード方法には大きく2つのタイプがあり、こまめに利益確定をするのか、出ている利益を大きく伸ばすのかに分かれます。
これはどちらがいいというわけではなく、それぞれの手法や性格に合ったやり方を選択するのがいいでしょう。
値動きを見ながら臨機応変でもいいのですが、あらかじめスタイルを決めておかないと相場に振り回されてしまう傾向が強いです。
「利確千人力」という言葉もありますし、いかに利益確定が重要かを意識してください。
また、損切りは毎日何度も行うもので、思った方向と違う方向に動いたならためらわずに機械的に損切りをしましょう。
頭と尻尾は取れないと考え、そこそこを繰り返すという意識も重要です。
欲望と恐怖は大敵で、どこまで冷静に分析をしながらルールを徹底できるかにかかっていると言っても過言ではないでしょう。
ビットコインFXはbitFlyerのLightningFX
ビットコインFXをするなら仮想通貨取引所選びも重要ですが、日本ではbitFlyerのLightningFX一択と言ってもいいでしょう。
取引手数料無料、世界トップクラスの出来高、流動性による狭いスプレッド、高機能ツールと、他の取引所の仮想通貨FXを引き離しているので選択肢としては迷うまでもありません。
bitFlyerではレバレッジも15倍が使えますし、投資リターンも大きく期待できます。
ビットコインFXの始め方とbitFlyer Lightningの使い方についてはこちらもご参考ください。
まとめとおまけ
仮想通貨ビットコインFXのチャートテクニカル分析でした。
基本としては、まず上値抵抗線と下値支持線を引いて、サポートとしてテクニカル分析を合わせるのがおすすめです。
様々なテクニカル分析と指標がありますが、絶対的なものはないのでお好みで使用しながら、あなたに合ったものを選んで精度を上げていってください。
チャートやシグナルには騙しも多いですが、五分五分以上の勝率を上げられればトータル利益は積み上がっていくので、なにかしらの優位性を持ちながらトレードをしていきましょう。
ぜひbitFlyerでビットコインFXとそのリターンを楽しんでみてください。