
bitFlyer LightningでのビットコインFXとビットコイン現物価格の乖離が問題ともなっていましたが、bitFlyerから乖離拡大抑制の検討アナウンスがありました。
現引き手数料20%でFXポジション解消ができるので、大きな開きはマズいとのことでしょう。
ショートチャンスでもありますが、ロングが強くてなかなか乖離が埋まらないのも面白い点ですね。
bitFlyer LightningFXとビットコイン現物乖離
bitFlyer LightningFXとビットコイン現物価格は、ロングのレバレッジが入っている分、FXが高く乖離する傾向にあります。
この時点で、FXが2569799円、現物が2157998円で411801円の乖離となっています。割合としては16%ですね。
16%ならまだ許容範囲でもありますが、12/18には20%以上の乖離となり、bitFlyerからのアナウンスが出ました。
BTC/JPYとBTC-FX/JPYにおける価格乖離拡大を抑制するため、乖離方向における発注制限、追加スワップポイントや、手数料徴収等の施策を検討しております。
— bitFlyer(ビットフライヤー) (@bitFlyer) December 17, 2017
公式発表というか、Twitter告知というのがなんともですが、まあ一応検討段階ということです。
ただ、影響力が大きいのも当然で、300万円を目指していたLightningFX価格が急落します。
290万円から240万円への15%下落です。
直滑降やサーキットブレイカーではなく、利確や調整も入りながらの下落ですが、2時間ほどでの値動きとしてはかなりのきつさですね。
相場を見ていなくてかなりの痛手を負った方もいらっしゃることでしょう。
まあ、その後に半値戻しの260万円ほどで推移しているので、レバレッジ最大でロスカットにならなければそれなりのダメージ程度では済んでいるかもしれませんね。
LightningFXの現引き決済手数料が20%
ビットコインFXと現物乖離が20%以上になるとマズいのは、FXのポジションを現物引き渡しによる決済が、手数料20%できるからなんですね。
現引きは1週間に1度という制限付きのようですが、手数料20%で現引きができるというのは乖離が20%以上ならノーリスクで利益が出せるということです。
例えば、Lightning FXのショートポジション300万円、現物価格200万円なら、300万円の20%の60万円を手数料として現物価格と合わせた260万円でショート300万円を決済できるということです。
ノーリスクでプラス40万円ですね。
そしてこのユーザーの利益は、おそらくbitFlyerが穴埋めするものと思われます。
というわけで、bitFlyer的には20%以上の乖離が好ましくないんですね。なにかしらの制限を付けて乖離解消に動くはずです。
BTC/JPYとBTC-FX/JPYにおける価格乖離拡大を抑制するため、乖離方向における発注制限、追加スワップポイントや、手数料徴収等の施策を検討しております。
— bitFlyer(ビットフライヤー) (@bitFlyer) December 17, 2017
発注制限や、追加のスワップポイントや手数料ということですね。
乖離している側に不利な条件となるはずで、乖離への抑止力にはなるはずです。
乖離している側にポジションを取るのは少し不利な面もあるので、FXトレードをする上で判断材料のひとつとしてみる方がいいでしょう。
まとめとおまけ
bitFlyer LightningFXの値動きはビットコイン現物価格が強く影響するので、基本的にロングのレバレッジが溜まっていきやすく、プラス側に乖離する傾向です。
20%以内なら適正でもありますが、20%に近づくほどに乖離の動きが弱まると考えてトレードするのもいいかもしれませんね。
それでも現状は、おかまいなしに乖離する傾向もあるので、具体的な抑制策が出てからではないと抑止力は弱いものとも思います。
というわけで、Lightning FXは非常に難しい面もありますが、基本に忠実にトレードしていくことが勝ちと利益を積み重ねるコツでもあるでしょう。