
NEM(XEM)が急騰し、上場来高値を更新して一時70円台を付けました。
材料としては、中国企業であるテンセントのWeChatアプリとの連携で、内容次第ではとてつもない材料でしたが、提携ではなくアプリを作っただけという流れからの失速です。
それでも50円付近の価格帯で推移していて、20~30円台で停滞していたNEM価格には刺激となった感もあるでしょう。
NEMとテンセントWeChatアプリ
NEMとの話題になったテンセントですが、アジアナンバーワン企業とも言われ、時価総額でFacebookを抜き、世界5大企業にまで成長した会社です。
元々はモバイルゲーム系の会社で、そこからアプリ事業を伸ばし、WeChatが中国のインフラになるほどまでの企業です。
個人的に、2006年ごろの中国株バブルの頃からテンセントに投資していたので、今回のNEMとの関連は少し感慨深いものもありました。(提携ではなかったのが残念ですが)
テンセント株価チャートです。
非常に順調な成長ですね。
中国株バブルが終わった後も、テンセントだけは順調に成長を続け、8年間で20倍ほどの株価にまで成長しています。
これだけの成長力で世界5台企業になったテンセントとNEMが…、なんてなったらそれはXEM価格の急上昇に繋がってもおかしくありません。
WeChatアプリがすごい
テンセントの成長はWeChat(微信・ウィーチャット)が牽引していて、このWeChatアプリがとにかく凄いんです。
機能としては、チャット、テレビ電話、ゲーム、ポータル、モバイル決済といったほぼLINEなのですが、ぶっちゃけLINEの上位互換でもあると思います。
特に決済インフラへの食い込み方が凄く、実店舗やネットショッピングはもちろん、個人間での送金、交通料金、電気、ガス、水道などの光熱費の支払いまでできてしまうので、生活の必需品、生活インフラにまでなってしまっているんですね。
ユーザー規模は約10億人ですし、LINEと比べても売上は15倍、利益で25倍という化け物レベルです。
WeChatとNEMが連携となれば?
このWeChatのテンセントとNEMがもし提携するとなれば、中国のインフラに食い込むということにもなるかもしれません。
中国では個人間の送金をする習慣があるので、ここに仮想通貨というのは相性もいいはずです。
また、個人間の送金も、中国元ではなく仮想通貨の方が都合がいいケースも出てくるはずです。
おそらくテンセント側も仮想通貨の導入も考えてないこともないでしょう。
まあ、WeChatに仮想通貨を導入するにしても、自前トークンか買収かの選択になりそうでもありますが。
もし、NEMが正式に関わるのであれば、NEMの価値はビットコインに迫るものとなるのではないでしょうか。
イメージとしては、「LINEにモナコインが採用されるかどうか」というのが近いかもしれません。
これも絡む深さの問題で、LINE決済にモナコインが加わるのか、LINEでモナコイン投げ銭ができるかで全く違いますからね。
NEMとWeChatに関しては、思ったより深い絡みではなく、連携できるアプリを作った程度かもしれませんが、ここをきっかけにNEM用途や知名度が拡大されていくのは望ましいことだと思います。
今後の浸透度に期待ですね。
NEM(XEM)価格が50円台で推移
NEM(XEM)とテンセントWeChatは提携ではなく、思ったよりも小さな材料でしたが、少し停滞気味だったNEMにとっては上値をブレイクできたきっかけにもなりました。
70円台のしこりができた気もしますが、50円台で推移するなら再度上値を目指す展開も期待できるかもしれません。
先日のモナコイン暴騰による利益や資金がどこに回るのかという資金の移動先が重要でもあるでしょう。
NEM自体に溜めていた力もあるはずなので、モナコインに入っていた資金が入れば面白いことになるかもしれませんね。
提携自体は憶測でしたが、NEM上昇のひとつのきっかけをなることに期待したいものです。
まとめとおまけ
NEM(XEM)がWeChatきっかけで、30円から70円に上昇し、50円台で推移しています。
ここで30円に戻ってしまうかどうかは、NEMが停滞となるか上昇に入るかの分かれ道かもしれませんね。
WeChatとの関係が深くなることや、NEMの使い方がまた広まっていくことも期待したいところです。