

ビットコインの購入や入手には、仮想通貨取引所での取引がメインとなりますが、その形態は取引所と販売所に分かれます。
多くの仮想通貨取引所は、その両方を取り扱いしていますが、手数料や価格差(スプレッド)などが違ってくるので、取引所と販売所の違いについて知っておきましょう。
ビットコイン取引所と販売所の違い
ビットコインの取引所と販売所の違いは、取引相手と手数料形態が主になってきます。入手できるビットコイン自体に違いはありません。
取引所は不特定多数のユーザー相手に売買、販売所は取引所運営会社相手に売買ということになります。
取引所は多数のユーザー相手なので売買板での注文、販売所は運営会社相手が販売しているビットコインをそのまま購入なので、初心者さんにとって簡単なのは販売所です。
例えば、bitFlyerだと取引所はこういった板情報を元に売買します。
他のユーザーの並べている注文を見て、自分はいくらで売買をするかという価格を決めるわけですね。
販売所だと、価格は決まっているので数量だけを決めるだけです。
販売所は数量を決めて売買するだけなので簡単です。
ただ、取引所と販売所の売買価格差が大きく開いていますよね。
取引所だと売買は634380-634360で20円の差ですが、販売所だと661896-610998と50898円の差で、売買を繰り返すだけで大きな損が出るのがおわかりかと思います。
取引手数料的には、取引所はほんの少しの手数料(0.01%~0.2%程度)が掛かる傾向で、販売所は手数料無料ですが、この販売価格差で実質的には販売所での売買はお得ではありません。




ビットコイン取引所のメリットとデメリット
ビットコイン取引所のメリットは手数料が安いことです。
無料から、高くても0.3%ほどですし、マイナス手数料キャンペーンを実施している取引所もあります。
あとは、信用取引やFXなどのレバレッジ取引や空売りなどをすることもできますし、投資方法の選択肢の豊富さもメリットのひとつでしょう。
逆にデメリットは、ユーザー出来高が少なく、流動性の低い取引所の場合は売買がままならないことです。
流動性の低い取引所はスプレッドが大きくなってしまう傾向なので、結局は販売所の劣化版ともなってしまいます。
このために、各取引所はmaker(板に注文を乗せる)手数料キャンペーンや、ユーザー獲得のための施策や競争をしているわけですね。
ビットコイン販売所のメリットとデメリット
ビットコイン販売所のメリットは簡単に売買できることです。
売買価格は決まっているので、それをいくつ購入(売却)するかの選択だけなので、初心者さんにとっても非常に簡単で使いやすいでしょう。
もうひとつのメリットとして、大量のビットコインを安定的に売買できる点です。
時間を掛けて取引所で売買している場合ではない時などに、緊急的に使用できるのはメリットですね。
デメリットは売買価格差が大きいことです。
売買価格差が1%以下なら取引所とも迷うぐらいなのですが、低いところでも2%ほどは価格差がありますし、取引所の手数料と比べると非常に割高に感じてしまいます。
現状はよほどの流動性が低い取引所でない限りは、販売所でのビットコイン売買はおすすめできません。
まとめとおまけ
ビットコイン投資での取引所と販売所は、価格差を含めた実質手数料が大きく違うことを覚えておきましょう。
基本的には取引所で売買し、取引所で売買できないほどの量を緊急的に売買したい時に販売所を使用する程度がおすすめです。
販売所メインならGMOコインがおすすめで、取引所手数料の安さならZaifがおすすめとなります。
あとは、安定のコインチェックとbitFlyerを選択肢に入れて、ビットコイン投資とその大きなリターンを楽しんでいきましょう。
取引所間にはビットコイン価格差もあるので、送金を挟んだアービトラージ(裁定取引)もおすすめですし、リスク分散のために複数の口座開設もおすすめです。
手数料や取り扱いサービスなど各項目を比較できますので、仮想通貨取引所おすすめランキングもぜひご参考ください。